Chiyono:いつ頃から考え方に変化が出るようになったのですか?
Kaori:ここ2、3年くらいですかね。それまでは他人の評価とか相手が求めていることを察知して合わせようとすることが多かったけど、いろんなことがコロナでストップして、変わらなきゃいけないというタイミングにきた結果、自分の意識というのも変わった気がします。
Chiyono:私の場合は、もっと自分がこうだったらいいのにと考えてしまった時は、自分に意識を戻すために今までこの身体だからやってこれたことをリストアップしています。今の状況に感謝をしつつもまだ未完成だということも同時に言い聞かせて、今年はこれができなかったけど、来年は絶対にやるぞというモチベーションに変えようと意識するようになりました。
Kaori:そのリストアップは素敵ですね。
Chiyono:あとはこの身体のおかげでできたこと、身体の形じゃなくて機能にフォーカスを当てるようにしています。すごい事じゃなくていいんです。この身体のおかげで毎日自由に動けるし、働けるし、美味しいものを食べれるしといった基本的なことを思い出すことで結構助けられているかもしれません。
Kaori:人ってできなかったことに視点が行きがちだけど、今できていることに目を向けることってとても大事。多くの女性はここもダメ、あれもダメ、私はあの人よりも劣っているといったマイナスへのチェックがとても多い気がするので、そのポジティブチェックリストは絶対にやった方がいいですね。それは最終的に自分を認めてあげることにもつながる気がします。
Chiyono:香織さんは実際に身近な方やお客様で悩んでいる方がいたら、どのように接するようにされていますか?
Kaori:お客様が入ってこられた瞬間の空気で、今日の気持ちはこんな感じなのかなと察するようにしています。例えばイライラしている時って結構心拍数が上がっているんですよね。そういう時はあえて心拍数を上げるような動きで助長するというよりは、地味な動きで、ゆっくり息を吐かないといけないようなトレーニングをして一旦落ち着かせるようにメニューを組んだり、逆に落ちている人には、先に息を上げるようなトレーニングでエネルギーを燃焼させて、そこで吐き出せるんだったら吐き出してもらっていいというように伝えています。そうやって心と身体のバランスを見てフォローしている感じです。千代乃さんはいかがですか?